干潟の植物

 広大な干潟の後浜部分には、砂州・クリーク・塩湿地と呼ばれる場所があります。
 ここは植物にとって塩風害・生理的乾燥状態という非常に厳しい環境にさらされるために、それに適応できた植物たちが、その厳しさに応じて帯状に分布していることが特徴です。

海辺の植物

kekamonohasi 前浜との境(汀線)に植物の根などでやや砂丘的に高くなっているところがありますが、そこはコウボウシバ・ハマヒルガオが優占する海浜植物群落が形成されています。そのなかに、オニシバ・ハマエンドウなどが点在して可愛らしい花を咲かせているものもあります。続いて、鳥の鴨のくちばしに似ているところから名付けられたケカモノハシとカモノハシがすみわけ的に帯状に分布しています。やや乾燥している高所には、我々が子どもの頃「ツバナ」と呼んでいたチガヤが、季節になると白穂を銀波のごとくなびかせています。同じところにアレチマツヨイグサ、コマツヨイグサ、ヤマアワの群落も分布しています。

塩湿地の植物

asi 一方、クリーク側の最前線には、塩湿地の代表であるシオクグが、そしてそのすぐ後に小櫃川河口干潟を代表する植物群落であるアイアシとヨシ(アシ)、が混在して分布しています。ヨシが全面に出ている所もあります。あまり多くはありませんが、ヨシ帯の前にハママツナ・ホシバノハマアカザが帯状に分布しているところもあります。ヨシとアイアシとの関係は十分わかっていませんが、アイアシが優占しつつあるところもあり、地下茎の分布(アイアシ:地層から5p前後、ヨシ:地層から30p以上)に関係があると想われます。また中洲とよばれる、大きな三角州の砂州部には、ハママツナが大群落を形成していますが、これは洪水による砂の推積が影響しています。